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筋力低下による転倒を予防しよう!(安全ミニ通信253号)

なぜ「何もない場所」で転んでしまうのか?
転倒事故と聞くと、「床が濡れていた」「障害物があった」といった外部要因を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろんそれらも大きな原因ですが、実は「自分自身の筋力低下」という内部要因が、重大な事故を引き起こすケースが非常に多いのです。足腰の筋力が低下すると、歩行時に自分では足を上げているつもりでも、実際には数ミリから数センチしか上がっていないことがあります。その結果、わずか数ミリのわずかな段差や、あるいは自分では平坦だと思っている場所でさえも、つま先が引っかかり転倒してしまうのです。
あなたの「転倒リスク」をチェック!
まずは、ご自身の現在の状態を客観的に把握してみましょう。以下の5つの質問のうち、自信を持って「はい(できる)」と言えるものはいくつありますか?1. 人ごみの中、正面から来る人にぶつからず、よけて歩けますか?
2. 突発的な事態に対する体の反応は素早い方だと思いますか?
3. 歩行中、小さい段差に足を引っ掛けたとき、すぐに次の足が出ますか?
4. 片足で立ったまま靴下を履くことができますか?
5. 眼を閉じて片足立ちで、自分の年代の目安時間以上立っていられますか?
【眼を閉じて片足立ちの目安時間】
•20代:70秒
•30代:55秒
•40代:40秒
•50代:30秒
•60代:20秒
•70代:10秒
いかがでしたか?当てはまる項目が少ないほど、無意識のうちに筋力が低下しており、現場での転倒リスクが高まっている可能性があります。特に「片足で靴下を履けない」「目を閉じるとバランスを崩す」という方は、足腰の踏ん張る力が弱まっているサインです。
筋力低下の予防方法
転倒を防ぐためには、日々の「身体を動かす習慣」と「バランスの良い食生活」の積み重ねが欠かせません。今日から現場や自宅で行える取り組みをご紹介します。1. 「動かす」:無理のない範囲で筋力を維持・強化する
筋力は使わなければ衰えますが、意識して動かせば何歳からでも鍛えることができます。
・ウォーキングと階段利用:
通勤時や移動時に、意識的に大股で歩いたり、エレベーターやエスカレーターではなく階段を使ったりするだけで、立派なトレーニングになります。
・スクワットで足腰を強化:
「キング・オブ・エクササイズ」と呼ばれるスクワットは、太ももやお尻の大きな筋肉を効率よく鍛えられます。休憩時間や自宅での隙間時間に5〜10回行うだけでも効果的です。
・継続が最も重要:
一度に激しい運動をする必要はありません。「無理をしない程度に毎日続けること」が、筋肉をほぐし、いざという時の反応速度を高める鍵となります。
2. 「食べる」:筋肉の「材料」をしっかり補給する
運動と同じくらい重要なのが食事です。筋肉を作るための栄養素が不足していると、いくら動いても筋力は向上しません。
・「たんぱく質」と「ビタミンD」を意識:
筋肉の材料となるたんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品)を毎食取り入れましょう。また、カルシウムの吸収を助け、筋肉の働きをサポートするビタミンD(きのこ類、魚類)も積極的に摂取してください。
・バランスの良い「定食スタイル」:
主食(炭水化物)、主菜(たんぱく質)、副菜(ビタミン・ミネラル)を揃えることを意識しましょう。
・不規則な食生活を改善:
夜食や間食の摂りすぎは、本来必要な栄養素を含む食事をとることができなくなり、結果として筋力低下を招きます。規則正しい食生活が、安全な身体の基盤を作ります。
まとめ
健康な身体づくりは一朝一夕には成し遂げられません。しかし、日々のちょっとした意識の差が、数ヶ月後、数年後のあなたの健康を左右します。【関連記事】
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